今週もまずはリリースになったニューミュージックから。
2019年に亡くなったラッパー、ジュース・ワールドの新曲が配信になりました。ジュース・ワールドは死後2作目となるアルバム『Fighting Demons』がリリースされることが発表されており、既にアルバムからは1stシングルとして「Already Dead」が公開されています。「Wandered To LA」はジャスティン・ビーバーとのコラボソングで、アルバムからの2ndシングル。ジュース・ワールドの命日は12月8日で、2日後の12月10日にアルバム『Fighting Demons』がリリースされ、アメリカでは12月16日にドキュメンタリー『Juice WRLD: Into the Abbys』も公開されます。
カリードがニューミックステープ『Scenic Drive』をリリースしました。当初は今年の秋にリリースを予定していたサード・アルバム『Everything Is Changing』が延期になっているカリード。アルバムリリースに先駆けて、ミックステープ『Scenic Drive』がリリースになりました。自身初のミックステープとなり、アリシア・キーズ、ラッキー・デイ、ブラック、マジッド・ジョーダンらが参加しています。ファン待望の作品となります。この曲にはラッパー/シンガーのスミノとアリ・レノックスが参加しています。
ショーン・メンデスの新曲「It’ll Be Okay」がリリースになりました。ショーン・メンデスは今週自身のインスタグラムにこの曲の一部を公開し、リリースを予告。ショーン・メンデスは2年間交際していたカミラ・カベロとの破局を2週間前に発表しており、その発表後初のシングルとなります。公開されていた約12秒のクリップでは、「Are we gonna make it?/ Is this gonna hurt?(僕たち乗り越えられるかな?/これって痛むかな?)」とショーン・メンデスが歌っています。
アリアナ・グランデとラッパーのキッド・カディとのコラボソング「Just Look Up」が到着。12月24日にNetflixで配信開始となる新作映画『ドント・ルック・アップ』の公式サウンドトラックからの先行トラックとしてリリースになっています。この『ドント・ルック・アップ』はレオナルド・ディカプリオ&ジェニファー・ローレンスを筆頭に、豪華俳優陣が集結しており、アリアナ・グランデとキッド・カディも出演しています。監督はアダム・マッケイ。11月17日に発表されたハリウッドメディア音楽賞のノミネート作品にこの「Just Look Up」もリストインしており、そこでいち早くこの楽曲の一部が公開された形になり、SNSで拡散されていました。アリアナ・グランデとキッド・カディは初めてのコラボとなります。
エド・シーランとエルトン・ジョンのクリスマスコラボソングがリリースになりました。エド・シーランにとっては初のクリスマスソング、エルトン・ジョンにとっては1973年の「Step into Christmas」以来2曲目のクリスマスソングです。エド・シーランは10月、オランダのラジオ局のインタビューでエルトン・ジョンから「新たなクリスマス・ソングを作りたい。僕とやらないか?」と誘われたと明かしていました。現地時間11月8日にアメリカのTVトーク番組『ザ・トゥナイト・ショー・スターリング・ジミー・ファロン』に出演した際には、『クリスマスソングを3曲作り、そのうちの1曲が「Merry Christmas」というタイトルだ』と話していました。「Merry Christmas」というタイトルについて、『僕が名付けたんだけど、「Merry Christmas」って曲は山ほどあるから、変更することになるだろうって思ってた。でもSpotifyで「Merry Christmas」って検索したら何もなかった。「Merry Christmas, Everyone」や「Happy Xmas (War Is Over)」はあったけど、「Merry Christmas」って曲はなかった。YouTubeでもチェックしたよ。驚いた』とコメントしています。
ポロGがアルバム『Hall of Fame 2.0』をリリースしました。このアルバムは6月にリリースされUSアルバムチャートで1位、UKアルバムチャートでも3位を獲得した『Hall of Fame』のデラックス盤。 既にリリースになっていたマイケル・ジャクソンの「Smooth Criminal」をサンプリングした新曲「Bad Man (Smooth Criminal)」に加え、リル・ベイビー、マネーバッグ・ヨー、NLEチョッパー、リル・ティージェイなどとの新曲も追加されています。噂されていたジュース・ワールドとのコラボソングは今回収録されていませんでした。
音楽配信サービスのApple MusicとSpotifyが2021年に最もストリーミングされた曲のランキングを発表、USビルボードも年間チャートを発表しました。2021年にApple Musicで最もストリーミングされた曲はBTSの「Dynamite」で、2位はオリヴィア・ロドリゴの「drivers license」、3位はアリアナ・グランデの「positions」となりました。Spotifyで最も再生された曲はオリヴィア・ロドリゴの「drivers license」で、2位はリル・ナズ・Xの「MONTERO(Call Me By Your Name)」、3位はザ・キッド・ラロイの「STAY」となりました。今年は両サービスともオリブィア・ロドリゴが人気で、特にSpotifyではグローバル、US、UKでオリヴィア・ロドリゴの曲が最もストリーミングされた曲となり、アルバム『SOUR』もグローバル、US、UKで最もストリーミングされたアルバムとなりました。しかしアーティスト別となると、世界で最もストリーミングされたのはバッド・バニーで、US&UKで最もストリーミングされたのはドレイクとなっています。
ビルボードが発表した2021年のソングチャートの1位に輝いたのはデュア・リパの「Levitating」。集計終了までの最高位は2位止まりで、週間チャートで1位になっていない曲が年間1位に輝いたのは2001年のライフハウスの「Hanging By A Moment」以来です。女性アーティストとして年間1位を獲得したのは、意外にも2000年のフェイス・ヒルの「Breathe」以来21年ぶりとなります。年間アルバムチャートはカントリー・シンガー、モーガン・ウォレンの『Dangerous:The Double Album』が1位を獲得。オリヴィア・ロドリゴ、ポップ・スモーク、テイラー・スウィフト、ドレイクらを抑えての年間首位でした。ちなみにモーガン・ウォレンは先日人種差別用語を使用している映像が報道され問題になっており、レーベルとの契約が無期限停止となっています。Apple Music、Spotify、ビルボードの主要年間ランキングは以下の通りです。
●2021年、世界で最もストリーミングされた曲
Apple Music
1. BTS「Dynamite」
2. オリヴィア・ロドリゴ「drivers license」
3. アリアナ・グランデ「positions」
4. ポップ・スモーク「For The Night」
5. ザ・ウィークエンド「Blinding Lights」
Spotify
1. オリヴィア・ロドリゴ「drivers License」
2. リル・ナズ・X「MONTERO (Call Me By Your Name)」
3. ザ・キッド・ラロイ「STAY」
4. オリヴィア・ロドリゴ「good 4 u」
5. デュア・リパ「Levitating feat. DaBaby」
●アメリカで最もストリーミングされた曲
Apple Music
1. ドレイク「Wants and Needs (feat. Lil Baby)」
2. ポップ・スモーク「For The Night (feat. Lil Baby & DaBaby)」
3. Pooh Shiesty「Back In Blood (feat. Lil Durk)」
4. オリヴィア・ロドリゴ「drivers license」
5. リル・ベイビー「On Me」
Spotify
1. オリヴィア・ロドリゴ「drivers license」
2. オリヴィア・ロドリゴ「good 4 u」
3. ドージャ・キャット feat. シザ「Kiss Me More」
4. グラス・アニマルズ「Heat Waves」
5. デュア・リパ「Levitating feat. DaBaby」
●UKで最もストリーミングされた曲
Apple Music
1. オリヴィア・ロドリゴ「good 4 u」
2. オリヴィア・ロドリゴ「drivers license」
3. エド・シーラン「Bad Habits」
4. アリアナ・グランデ「positions」
5. ジョエル・コリー「Head & Heart (feat. MNEK)」
Spotify
1. オリヴィア・ロドリゴ「good 4 u」
2. オリヴィア・ロドリゴ「drivers license」
3. エド・シーラン「Bad Habits」
4. リル・ナズ・X「MONTERO (Call Me By Your Name)」
5. グラス・アニマルズ「Heat Wave」
●Spotify 世界で最もストリーミングされたアルバム
1. オリヴィア・ロドリゴ『SOUR』
2. デュア・リパ『Future Nostalgia』
3. ジャスティン・ビーバー『Justice』
4. エド・シーラン『=』
5. ドージャ・キャット『Planet Her』
●Spotify アメリカで最もストリーミングされたアルバム
1. オリヴィア・ロドリゴ『SOUR』
2. モーガン・ウォレン『Dangerous: The Double Album』
3. ドージャ・キャット『Planet Her』
4. ジャスティン・ビーバー『Justice』
5. ジュース・ワールド『Legends Never Die』
●Spotify UKで最もストリーミングされたアルバム
1. オリヴィア・ロドリゴ『SOUR』
2. エド・シーラン『=』
3. デュア・リパ『Future Nostalgia』
4. ドージャ・キャット『Planet Her』
5. ジャスティン・ビーバー『Justice』
●Spotify 世界で最もストリーミングされたアーティスト
1. バッド・バニー
2. テイラー・スウィフト
3. BTS
4. ドレイク
5. ジャスティン・ビーバー
●Spotify アメリカで最もストリーミングされたアーティスト
1. ドレイク
2. テイラー・スウィフト
3. ジュース・ワールド
4. カニエ・ウェスト
5. バッド・バニー
●Spotify UKで最もストリーミングされたアーティスト
1. ドレイク
2. テイラー・スウィフト
3. エド・シーラン
4. ジャスティン・ビーバー
5. ジュース・ワールド
●Billboard 200
1. 『Dangerous:The Double Album』 / モーガン・ウォレン
2. 『Sour』 / オリヴィア・ロドリゴ
3. 『Shoot For The Stars Aim For The Moon』 / ポップ・スモーク
4. 『Evermore』 / テイラー・スウィフト
5. 『Certified Lover Boy』 / ドレイク
●Billboard Hot 100
1.「Levitating」 / デュア・リパ
2.「Save Your Tears」 / ザ・ウィークエンド&アリアナ・グランデ
3.「Blinding Lights」 / ザ・ウィークエンド
4.「Mood」 / 24kゴールデン ft.イアン・ディオール
5.「good 4 u」 / オリヴィア・ロドリゴ
●Billboard – The Top Artists
1. ドレイク
2. オリヴィア・ロドリゴ
3. ザ・ウィークエンド
4. テイラー・スウィフト
5. モーガン・ウォレン
ちなみにAppleは今週Apple Music Awardsの受賞者も発表しました。2021年に最も輝いたアーティストと、彼らがグローバルなカルチャーに与えた影響力に対して贈られるこの賞。グローバル・アーティスト・オブ・ザ・イヤーはザ・ウィークエンドが獲得。ブレークスルー・アーティスト・オブ・ザ・イヤー、アルバム・オブ・ザ・イヤー、ソング・オブ・ザ・イヤーはオリヴィア・ロドリゴが獲得しています。その他ソングライター・オブ・ザ・イヤーはハー、アーティスト・オブ・ザ・イヤー(アフリカ)はウィズキッド、が獲得しています。
Apple today announced the winners of the third annual Apple …
「LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)」のメンズ・アーティスティック・デザイナーであり、ファッションブランド「OFF-WHITE C/O VIRGIL ABLOH™(オフホワイト c/o ヴァージルアブロー)」の創業者 ヴァージル・アブローが現地時間11月28日に41歳という若さで亡くなりました。
ファッションでの貢献に加え、DJとしても活躍し、カニエ・ウェストのクリエイティブ・ディレクターを長年務めたヴァージル・アブロー。ヒップホップのアルバムジャケットのデザインも多く手がけており、カニエ・ウェストだけでなく、エイサップ・ロッキー、リル・ウージー・ヴァート、ポップ・スモークなどのアルバムも担当していました。
ドレイク、ファレル・ウィリアムス、タイラー・ザ・クリエイター、フランク・オーシャン、BTSなど音楽界からも様々なアーティストがヴァージル・アブローの死についてコメントしています。
ブリット・アワード、新人賞の候補となる3組のアーティストが発表されました。イギリスを代表する音楽授賞式ブリット・アワード、2022年2月8日に英ロンドンのO2アリーナにて開催予定で、ノミネーションは現地時間の12月18日に発表されることが明らかになっていますが、例年授賞式に先駆けて発表されるライジングスター賞の候補がいち早く発表になりました。ホリー・ハンバーストーン、ブリー・ランウェイ、ローラ・ヤングがノミネートされています。ブリット・アワードのライジング・スター賞は2021年10月31日までにUKチャートでアルバムやシングルが20位以内に入っていないアーティストが対象となり、2021年はグリフ、2020年はセレステが受賞しています。
ホリー・ハンバーストーン、ブリー・ランウェイ、ローラ・ヤングは来年のブリット・アウォーズにおけるライジング・スター賞の最…
Nominations for the 2022 BRIT Awards are to be announced in …