今週もこの1週間の海外ポップミュージックニュースについて色々と話していきます。まずは本日リリースの新曲から。ビリー・アイリッシュが新曲「NDA」をリリースしました。
7月30日にリリースされる2ndアルバム「Happier Than Ever」からの先行シングルです。 このアルバムからの曲は「Your Power」、「Lost Cause」、「My Future」、「Therefore I Am」に続いて5曲目となります。そしてNMEによるとビリー・アイリッシュはこの2ndアルバム「Happier Than Ever」リリースに先立って、BBCと秘密のプロジェクトに取り組んでいるそうです。現時点では詳細は発表されていないんですが、ポリドールの取締役のトム・マーチが「ミュージック・ウィーク」誌に「Happier Than Ever」のリリースに向けて「BBCとの大きなプランがある」と語っています。BBCは近年ではアリアナ・グレンデ、アデル、ハリー・スタイルズなどのライヴ特別番組を放送してきているので、どういうものが作られるのか楽しみですね。
そしてオーストラリア出身で今年「Without You」が大ヒットしたザ・キッド・ラロイとジャスティン・ビーバーのコラボソング「Stay」がリリースになっています。
「Without You」が今年ヒットしていますのであまりそんな感じはしませんが、「WIthout You」は実は昨年リリースの曲で、ザ・キッド・ラロイにとっては2021年初の自身名義でのオリジナルソングなんですね。2人のコラボレーションはジャスティン・ビーバーが3月にリリースしたアルバム「Justice」の「Unstable」以来となります。
そしてBTSの新曲「Permission To Dance」がリリース。
現在アメリカ・ビルボード・チャートで「Butter」が6週連続で1位となっているBTSの新曲が到着。エド・シーランとの共作となっています。エド・シーランはBTSの4枚目のアルバム「MAP OF THE SOUL:7」に収録されている「Make It Right」にも参加していて今回が2回目のコラボ。エド・シーラン以外にも人気プロデューサーであるスティーブ・マックも参加しています。
ポストマローンの新曲もリリースになりましたね。
他にはデイブとストームジーのコラボ「Clash」がリリース。SpotifyのNew Music Friday UKでは一番にピックアップされ、カバー画像にもなっています。
マスクド・ウルフのロックな新曲「Say So」にも注目です。
そして今週は2021年上半期のUKチャートTOP40が発表されました。
The UK's official biggest song of 2021 was Ed Sheeran's Bad …
Adele's 30 was officially the biggest album of 2021 in the U…
このspeakeasy podcastで2021年上半期に取り上げたものが、多く入ってますね。シングルチャートはオリヴィア・ロドリゴの「drivers license」、そしてアルバムチャートはオリヴィア・ロドリゴの「SOUR」。オリヴィア・ロドリゴがどちらも制したことになります。
シングル・チャート第2位はネイサン・エヴァンスの「Weller Man」。
3位はティエストの「The Business」。
4位はリル・ナズ・Xの「MONTERO (CALL ME BY YOUR NAME)」。
5位はザ・ウィークエンドの「SAVE YOUR TEARS」。
アルバムチャートは2位がデュア・リパの「Future Nostalgia」、3位がハリー・スタイルズの「FINE LINE」、4位がクイーンの「GREATEST HITS」、5位がPop Smokeの「SHOOT FOR THE STARS AIM FOR THE MOON」となっています。そして上半期を振り返って注目すべきは、ロック作品の健闘具合ですね。近年ロックの作品がポップスやヒップホップに比べるとチャートの上位に来ることが大分減っていたのですが、今年のイギリスでは、1月最終週にユー・ミー・アット・シックスの「Suckapunch」が1位を獲得して、、6月最終週にはノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズのベスト盤「Back the Way We Came: Vol. 1 (2011–2021)」が獲得。2021年上半期に全英1位を獲得したロック・アルバムは計12作品となりました。2018年は年間で3作品が全英1位。そして2019年は12作品、2020年は19作品。半年で12作品というのはこの3年を振り返っても非常に多いんじゃないかなと。しかし売り上げでいうとこの2021年上半期トップ40にロック作品として入ったのはそこまで多くなく、アメリカでは上半期にロック作品は1つもアルバム・チャートを制していないという現実もあります。
では続いて。ホールジーの胸を露出した新作ジャケット。
シンガーのホールジーがニューアルバム『If I Can't Have Love, I Want Power(イフ・アイ・…
ホールジーがニューアルバム「If I Can’t Have Love, I Want Power」のリリース日を発表しました。そして授乳中の姿をフィーチャーしたカバーアートも公開しました。今年1月に第一子を妊娠していることを明らかにしたホールジー、約1年半ぶりのニューアルバムとなります。このアルバムジャケットが凄いインパクトがあります。僕はリル・ナズ・Xがストーリーでシェアしているもので初めて見たんですが、完全に乳房を露わにしているというところでびっくりしました。フロントロウによると「授乳や産後ボディへの偏見や中絶を訴えている」様で、アルバムのコンセプト自体が「妊娠と出産にまつわる喜びと恐怖」なのだそうです。で、このカバーアートは中世ヨーロッパの絵画にインスピレーションを受けているんですが、妊娠中のホールジーがニューヨークにあるメトロポリタン美術館内を無言で歩き、美術品の数々を鑑賞する約13分半の映像も公開されています。この映像の中で最後にこのカバーアートが登場するという構成で、非常に面白いです。
そして続いてはタイラー・ザ・クリエイターです。「Call Me If You Get Lost」がアメリカ・ビルボード・チャートを制しました。2019年にリリースしたアルバム「IGOR」に引き続き初登場1位を獲得しましたね。ちなみにその2年前はタイラー・ザ・クリエイターに負けて初登場2位だったDJキャレドがタイラーの音楽を「ミステリアス」と批判し、「自分が負けたのはビルボードのせいだ」と訴訟を起こすという報道もありましたが、今回タイラー・ザ・クリエイターは改めてDJキャレドをネタにして煽っております。Twitterで「MYSTERIOUS MUSIC! HA!」と呟いてますね。そしてタイラー・ザ・クリエイターはこの最新作を披露した1時間を超えるライヴ映像を公開しています。
他には今週はデュア・リパの女優デビューのニュースもありました。
シンガーのデュア・リパがマシュー・ヴォーン監督の映画『アーガイル(原題:Argylle)』に出演し、俳優デビューを果たす…
12月24日に日本公開が予定されているマシュー・ヴォーン監督の映画「アーガイル」に出演することが発表されています。
そして本当なら7月4日に発売する予定だったラナ・デル・レイのニューアルバム「Blue Banisters」。リリースの延期が発表されています。4月にアルバム「Chemtrails Over The Country Club」がリリースになり、その後すぐのリリースが予定されていましたが延期、そしてリリース日は未定となっています。
当初7月4日を予定していたラナ・デル・レイのニュー・アルバム『Blue Banisters』の発売日が延期未定となった。…