アメリカ・イリノイ州シカゴ出身のシンガーソングライター、Ravyn Lenae(レイヴン・レネー)が注目されている。1999年に生まれたRavyn Lenaeは、祖父が教会の牧師を務めていた影響で、幼い頃から教会の礼拝で歌うなかで音楽に親しんだ。中学(Roseland Christian School)時代に作詞作曲を始め、高校はChicago High School for the Artsに進学。クラシック声楽を専攻し、2017年に卒業。2015年には自主制作EP『Moon Shoes』を発表し、本格的なキャリアをスタートさせた。
同時期からZero Fatigueというアーティスト・コレクティブに所属し、Monte Booker(モンテ・ブッカー)やSmino(スミノ)らと交流を深めながら音楽性を進化。Nonameの楽曲「Forever」やSminoの「Glass Flows」などに客演し、2017年にはNonameの全米ツアー『Telefone Tour』にも帯同した。らに2018年にはThe Internet(ジ・インターネット)のSteve Lacy(スティーヴ・レイシー)が全曲プロデュースを手がけたEP『Crush』をリリースし、そのしなやかなR&Bサウンドで広く知られる存在となった。
そして2024年5月に「Love Me Not」がリリース。同年10月に、Solange(ソランジュ)の「Losing You」とのマッシュアップ音源がTikTokに投稿されると、それを切っ掛けにバイラルに火がつき、一気に注目度が上がった。リリースから10ヶ月を経て2025年4月にはBillboard Hot 100へ初登場。その後、じわじわと上昇を続け、最高5位を記録。UKシングルチャートでは最高2位を記録している。Ravyn LenaeはSabrina Carpenter(サブリナ・カーペンター)のツアー『Short n’ Sweet Tour』のトロントおよびロサンゼルス公演でサポーティング・アクトとして出演することも発表されている。