ヒップホップがチャート上位から不在。米ビルボードTop 40、35年ぶりにラップソングがゼロに

ヒップホップがチャート上位から不在。米ビルボードTop 40、35年ぶりにラップソングがゼロに

米ビルボード(Billboard)の最新チャートが、音楽業界に静かな衝撃を与えている。

2025年10月25日付のHot 100において、Top 40圏内にヒップホップ楽曲が1曲も存在しないという事実が判明した。Hot 100のTop 40内にラップ曲が一つもなかったのは、実に1990年2月2日付チャートまで遡る。同日付のチャートで最も上位にランクインしたラップ曲は、ヤングボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲイン(YoungBoy Never Broke Again)の「Shot Callin」で、44位だった。 続いて、カーディ・B(Cardi B)の「Safe(featuring Kehlani)」が48位、BigXthaPlugの「Hell at Night(featuring Ella Langley)」が49位と、いずれも40位台にとどまった。

Shot Callin

ビルボードによると、ヒップホップ全体の市場シェアは2020年に約30%まで上昇しピークを迎えたが、2023年には25%強まで下落。2025年は10月23日の週時点で24%にとどまっている。この変化は、Top 40内での存在感にも顕著に表れている。5年前の同週(2020年10月24日付)にはTop 40のうち16曲がラップ曲だったのに対し、2年前(2023年10月28日付)は8曲、そして今回ついに0曲となった。

Billboard JAPAN

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