今回のエピソードではミュージシャン、プロデューサー、シンガー、ソングライター、コメディアンと多くの顔を持ちマルチに活躍している、マッシュルームカットのエンターテイナー、オリバー・ツリーをピックアップします。
この「Life Goes On」が現在(2021年9月22日時点)でYouTube5340万回再生、そしてSpotifyグローバルチャートでも17位まで上がってきていますね。曲のポップネス、そしてその見た目、そしてその見た目を含むキャラの濃さ、そのキャラの濃さによる賛否。全てを含めて(笑)、注目度があがってきました。
オリバー・ツリーは1993年、アメリカのカリフォルニアで生まれました。音楽好きの両親の元に生まれ、家には楽器がたくさんあったそう。3歳の時にピアノを始め、4歳で作曲をスタート、6歳でアルバムを制作したと”自身”で語っています。
Listeners hoping to "get away from boring reality" are findi…
ミドルスクール時代にギターを始め、スカバンドでの演奏などを経験。ハイスクール時代にはヒップホップやエレクトロニック・ミュージックに興味が出て、DJをスタート。タイラー・ザ・クリエイター、フランク・オーシャン、スクリレックスのライブのオープニングアクトも務めています。
という様に音楽経歴は非常に華々しく、才能に溢れているのですが、その見た目もあいまって、なぜか”怪しさ”が残ります。そしてそこがオリバー・ツリーらしい所だとも言えます。
そして2011年、18歳の時にロンドンのR&Sレコードと契約し、デビューEPをリリースします。そしてカリフォルニア芸術大学に入学。この間も音楽は制作していた様ですが、リリースからは離れています。しかし2016年、在学中にプロデューサー/DJのWhethanと制作した楽曲「When I’m Down」をリリース。これがオリバー・ツリー名義でのデビュー作となりました。
これがアトランティック・レコードの目に留まり、メジャー契約。カリフォルニア芸術大学を卒業してすぐのメジャー契約となりました。その後2018年にデビューEP「Alien Boy」をリリース。
その後もブリンク182との「Let Me Down」、
リル・ヨッティとの「Asshole ft. Oliver Tree」、
などコンスタントに曲をリリースしています。
そして2020年にはメジャーデビューアルバム「Ugly Is Beautiful」をリリース。リリースを記念して、長年の夢であった「世界で一番大きなスクーター」のギネス記録に挑戦したり、
Interview Magazineでそのトレードマークである「完璧なマッシュルームカットを作るための10の掟」を特別公開。
The indie pop musician's 10 commandments to achieving the pe…
Pitchforkのレビューでは4.8という低評価を叩き出し、「オリバー・ツリーのキャラは濃くて食欲が失せる」と酷評されていますがそれもご愛嬌。セールスは良く、全米ロック・アルバムチャートとオルタナティブ・アルバム・チャートでは初登場1位を記録しています。
「Life Goes On」はSpotifyグローバルチャートではかなり上位まで上がってきていますが、UK、USチャートでは全く上がってきていません。このストリーミングでのチャート上昇はTikTokでの人気によるものですね。確かにオリバー・ツリーとTikTokはかなり相性が良さそうです。ルックス、世界観、そしてポップネス。オリバー・ツリーの今後に注目です。