今回のエピソードでは、9月10日金曜日にデビューアルバム「Before I Die」をリリースした韓国のアーティスト、Park Hye Jin(パク・ヘジン)をピックアップします。
このPark Hye Jin(パク・ヘジン)は1994年に韓国で生まれました。デビューアルバム「Before I Die」をリリースしたNINJA TUNEのHPによると、2015年にラップや歌を始め、2017年にDJをスタート。活動初期は韓国のクラブで活動。ソウルのクラブ「Pistil」でレジデントDJを務めていた様です。そして2018年にオーストラリア・メルボルンのデジタル・レーベルからEP作品「If U Want It」でデビュー。
このEPがリリースされてすぐに音楽メディアのPitchforkがピックアップし絶賛。加えてBandcamp, i-D, Hypebeast, Boiler Room, FADER, Dazedなど様々な所から注目されます。そしてこのリリースの後、オーストラリア・メルボルンからヨーロッパ、アメリカへと拠点を移していきます。
ベルリンのベルクハイン/パノラマ・バー、イビザのDC-10といった大型クラブでのプレイ、ジェイミーXXとの共演、プリマヴェーラ・サウンドや88rising主催のHead in the Clouds Festivalなどの大型フェスへの出演など活躍の場をワールドワイドに拡大していき、2020年にNINJA TUNEと契約します。そして2020年の6月にNINJA TUNEからリリースしたEP「How Can I」は瞬時にアナログが完売し、さまざまなメディアの年間ベストにも選出されました。
このEP「How Can I」はビルボード、ガーディアン、NYLONなどの様々な「Best Of 2020」のリストにピックアップされました。そしてNMEが選ぶ2021年ブレイクが期待されるアーティスト「Essential emerging artists for 2021’& V Mag’s ‘Generation V」に24Kゴールデン、ホーリー・ハンバーストーン、ベイビー・キームなどと並んで選出されています。そしてこのEP「How Can I」に収録されている「Like This」はサッカーゲームのFIFA 21のサウンドトラックにも選ばれています。
そして2020年の9月にはEP「How Can I」でラストを飾った曲「Call Me」を、ブラッド・オレンジことデヴ・ハインズのリワークによるコラボ曲「Call Me (Freestyle)」として発表。
12月には同じくLAを活動の拠点とするノサッジ・シングとの共作曲「Clouds」をリリース。
2021年5月リリースの「Y Don’t U」では、エイサップ・ロッキーやサーペントウィズフィートらの作品に参加してきたクラムズ・カジノと、トラヴィス・スコットやリル・ナズ・Xの楽曲で知られるテイク・ア・デイトリップをフィーチャー。
という様に色々なコラボレーションも経て、9月10日にデビューアルバム「Before I Die」をリリースしました。今回のアルバムも英語、韓国語両方をミックスして作られ、ほぼ全ての楽曲をセルフプロデュース、セルフレコーディングで制作しています。ハウス、エレクトロニック、ヒップホップ、ローファイなどジャンルを飛び越えたサウンドの上に、彼女のあらゆることに対する探究が歌詞としてのせられています。ダウンテンポやローファイビート、ハウスなトラックの上で、同じフレーズを繰り返すのが特徴ですね。