#104 この1週間のPop Music ニュースまとめ(6月7日~6月11日) : Lordeの帰還、Maroon5、Migos、Polo Gがニューアルバム、Apple Musicの空間オーディオ、エド・シーラン新曲発表

#104 この1週間のPop Music ニュースまとめ(6月7日~6月11日) : Lordeの帰還、Maroon5、Migos、Polo Gがニューアルバム、Apple Musicの空間オーディオ、エド・シーラン新曲発表

今週もこの1週間のポップミュージックシーンのさまざまな音楽ニュースをふりかえっていきます。今週はビッグリリースがとにかく多い週ですね。

Lordeの4年ぶりの新曲がリリースになりました。エピソード99、2週間前ですが、スペインのフェス、プリマヴェーラの2022年のラインナップが発表になった時に、ロードの名前がラインナップに入っているとお話ししました。その時点で新曲は期待されていましたが、はやくもリリースになりましたね。2012年、16才でのデビュー曲「Royals」がアメリカ、イギリスのチャートを制し、グラミーでも最優秀楽曲賞を受賞。衝撃的なデビューを飾り、4年後の2017年にセカンドアルバムの『Merodrama』をリリース。しかし、その後新作は途絶え、表舞台に登場することはほぼなかったんですがここで帰還です。

Lorde – Solar Power (Official Music Video)

今回の新曲のプロデューサーはジャック・アントノフ。そしてバックコーラスにフィービー・ブリッジャーズがクレジットされています。

そしてMaroon5が4年ぶりとなるアルバム「Jordi」をリリースしました。

Maroon 5 – Lost (Official Music Video)

USチャートを制した「Girls Like You」などが入っている「Red Pill Blues」以来4年ぶりのアルバムです。アルバムタイトルは「Jordi」。2017年末に亡くなった、幼馴染でありマネージャーを務めていたジョーダン・フェルドスタイン(通称:ジョーディ)のニックネームがタイトルになっています。このジョーダン・フェルドスタインが亡くなった2年後の2019年に彼に捧げる曲としてリリースされたのが大ヒット曲の「Memories」なんですね。

Maroon 5 – Memories (Official Video)

Maroon5といえば、ポップバンドでありつつ、トレンドを取り入れたアルバムを毎回出していて、ここ数年はビッグなラッパーとのコラボレーションも目立ちますが、今回のアルバムにもミーガン・ジ・スタリオン、そして亡くなったジュース・ワールドなどが参加していますね。他にもH.E.R、ニプシー・ハッスル、ジェイソン・デルーロ、ブラックベアー、スティーヴィー・ニックスなどジャンルを越えて豪華なアーティストが参加しています。

今年「Rapstar」がUSチャートを制したPolo Gのサード・スタジオ・アルバム「Hall of Fame」もリリースになりました。ザ・キッド・ラロイ、リル・ダーク、リル・ウェイン、ダ・ベイビー、ヤング・サグ、ニッキー・ミナージュらが参加しています。Spotifyの新曲プレイリスト New Music Fridayでは、ビッグリリースが多い中カバーを飾りましたね。

Polo G – No Return (Official Audio) ft. The Kid LAROI, Lil Durk

そしてMigosが遂にアルバム「Culture III」をリリース。

Migos – Avalanche

Migosにとって2018年にリリースの「Culture Ⅱ」の続編であり、メンバーそれぞれのソロ・アルバム発表後の作品であり、シーンに復帰する1枚となります。こちらも豪華ですよ。ジャスティン・ビーバー、ドレイク、フューチャー、カーディ・B、ポップ・スモーク、ジュース・ワールド、ポロG、ヤングボーイ・ネバー・ブローク・アゲインなどが参加しています。

他にもDoja Catの新曲「Need To Know」。

Doja Cat – Need To Know (Official Video)

そして今週はエド・シーランが新曲についてアナウンスしましたね。2018年の「Happier」以来となるソロでのシングルのリリースをSNSに投稿。リリースは6月25日、タイトルは「Bad Habits」になる様です。

SUNNY 99.1

そして次です。遂に今週、Apple Musicで、空間オーディオとロスレスオーディオの提供が、日本でも始まりました。Apple Musicは、約7,500万曲、全曲がALAC(Apple Lossless Audio Codec)になります。そしてハイレゾ楽曲は、手始めに約100万曲が用意されます。そして空間オーディオの提供も始まりました。

Apple Musicはこれをドドンと打ち出していて、Apple Musicを開くとトップに「空間オーディオのご紹介」というのがあり、そこに進むと、DJ落合健太郎さん解説の空間オーディオと通常のサウンドの違いというのが出てきます。そして空間オーディオプレイリストというのが出てきて、今の段階でドルビーアトモスによる空間オーディオで聴ける楽曲のプレイリストが用意されています。

で、設定なんですが、まずロスレス、ハイレゾでの再生は、アプリの環境設定から「再生」に入り、「ロスレスオーディオ」にチェックを入れます。すると、ストリーミングとダウンロードそれぞれ、「高音質」、「ロスレス」、「ハイレゾロスレス」の3段階から選択できます。、環境に応じて適したものを選ぶという形ですね。空間オーディオの設定も簡単で、スマホで「環境設定」→「再生」と進んで、ドルビーアトモスの設定を、「自動」もしくは「常にオン」にするというものですね。ちなみに、この空間オーディオを楽しむにはApple製もしくはBeats製の、H1チップかW1チップを搭載したBluetootheイヤホンかヘッドホンが必要になります。具体的には、AirPods の名前がついている全機種、BeatsX、Beats Solo3 Wireless、Beats Studio3、Powerbeats3 Wireless、Beats Flex、Powerbeats Pro、Beats Solo Proなどですね。

Appleのエディ・キューはこの空間オーディオを「ゲームチェンジャーになる」という風に言ってます。

AppleInsider

Apple services chief Eddy Cue says that Spatial Audio and Do…

ロスレス音源について、「これは一部の素晴らしい耳をもつ人々、ハイクオリティなステレオを家に持つ人のためのもの」と認めながらも、この空間オーディオについては、「もっとたくさんの人々がその違いに感動する」と言っています。「シンガーの横に立って、左にはドラマーがいて、右にはギタリストがいる様な」と話していますね。

「Amazon Music Unlimited」でも、有料オプションだったハイレゾストリーミング「Amazon Music HD」が今週無料になっています。こちらでも3Dオーディオを楽しむことができます。

そしてチャートの動きです。USアルバムチャートでは、なんと昨年12月のテイラー・スウィフトの「Evermore」が先週の74位から急激に再浮上し、1位になりました。

taylor swift – willow (90’s trend remix)

急上昇です。テイラー・スウィフトは5月28日に「evermore」のレコード盤をリリースたんですが、これが5月30日までにアメリカで4万枚以上を売り上げました。これにより、わずか3日で、アメリカでのレコードアルバムの週の売上高の記録を打ち立てたことになります。それに加えて「willow」を90年代風にリミックスした「willow(90’s trend remix)」を新たに収録したデジタル・サイン入りの4種の「evermore」ファン・エディションを1日限定でオフィシャル・サイト上でリリース。これらの影響で売り上げが大きく伸びてチャート1位に返り咲きました。

他に気になったのはこんな感じです。

Kanye West のマネージャーが最新アルバム『WestDayEver』の存在を明かしました。まぁいつになるかは分からないので気長に待ちましょう。

Hypebeast.JP

前作ではタイトル変更および1年以上の発売延期があったが果たして………

ルイス・キャパルディのドキュメンタリー。

NME

Lewis Capaldi is releasing a new documentary that captures h…

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