まずは今週リリースになったニューソングから。2022年1月7日に3rdアルバム『Night Call』をリリースするイヤーズ&イヤーズ。既にアルバムからは「Starstruck」と「Crave」が公開になっていますが、新曲「Sweet Talker」がリリースになりました。今作にはギャランティスが参加、イヤーズ&イヤーズとギャランティスは初めてのコラボレーションです。『Night Call』はイヤーズ&イヤーズからミキーとエムレが抜けオリー・アレクサンダーによるソロ・プロジェクトとして再始動後初のアルバムとなります。加えてイヤーズ&イヤーズは、2021年の年末にイギリスBBCとライブ・イベント【The Big New Years & Years Eve Party】を開催することを発表。カイリー・ミノーグやペット・ショップ・ボーイズといったゲスト・アーティストらが参加することも既に告知されています。
アラン・ウォーカーの2ndアルバム『World of Walker』がリリースになりました。本国ノルウェーではチャート4位を獲得したエイバ・マックスとの「Alone, Pt. II」、サブリナ・カーペンターとファルッコをフィーチャーしノルウェーチャートで3位を獲得した「On My Way」など全15曲が収録されています。アルバムカバーのアラン・ウォーカーのロゴはよく見ると小さな写真で構成されたもの、ファンから集めたセルフィーをコラージュして作成されています。
2019年に再結成したアイルランドのグループ、ウエストライフが12枚目のアルバム『Wild Dreams』をリリースしました。ウェストライフは2000年代にイギリスで最もアルバム・セールスを上げ、14曲ものイギリス No.1シングルを輩出してきたスーパー・グループで、イギリスではデビューから7曲連続で1位をマークした唯一のグループ・アーティスト。イギリスでは根強い人気を誇り、UK Official Chartのニューリリースハイライトでもピックアップされています。Spotify New Music Friday Japanも上位にピックアップ。新型コロナウイルスの感染拡大に伴うロックダウンの中、アイルランドのスタジオとメンバーそれぞれのホーム・スタジオを行き来しながらアルバムは制作されたそうです。
その他ムラマサ、カリ・ウチス&オズナらが新曲をリリースしています。
今週は第64回グラミー賞の全86部門のノミネーションが発表されました。今回は、主要4部門のノミネート数が8から10ノミネートとなっています。全ノミネーションはこちら。
Nominations for the 64th annual Grammy Awards are here.…
昨年ザ・ウィークエンドの作品が一つもノミネートされなかったことなどで大きく批判を受けたグラミー、今回グラミー賞を主催する米レコーディング・アカデミーは、ノミネート候補の絞り込みを決定する匿名の投票委員会を廃止。約1万1000人のレコーディングアカデミー会員の投票で候補を選定する方式で候補が選定されています。多くの部分が納得できるノミネーションではあるものの、サプライズもあったとビルボードは報道。ビルボードはオリヴィア・ロドリゴの「drivers license」、シルク・ソニックの「Leave The Door Open」、 リル・ナズ・Xの『Montero』といったセールスも音楽的評価も高い、納得できるものも多く入っている事を述べながらも、ジョン・バティステが11部門もノミネートされている点(それに次ぐジャスティン・ビーバー、ドージャ・キャット、ハーは8部門とダントツの1位)、過去には一度もグラミーにノミネートされていないアバがレコード・オブ・ザ・イヤーにノミネートされた点、BTSが主要4部門にノミネートされていない点など疑問も残るとしています。
そしてレコーディング・アカデミーは今年「インクルージョン・ライダー」を踏まえて開催される事が既に発表されており、女性、障がい者、高齢者、LGBTQ+、黒人、先住民などの人々の賞での取り上げられ方を追跡し、 ホストやプレゼンター、パフォーマーの候補者のうち、少なくとも3分の1はこれらのグループの出身者であることを目標にしています。LGBTQのアーティストでもあるリル・ナズ・X、ブランディ・カーライルが5部門にノミネート。他にもLGBTQであることを公言しているホールジー、アーロ・パークス、セイント・ヴィンセントなどもノミネートされています。
Nominations in the Grammys’ Big Four categories were determi…
Lil Nas X's big look to Brandi Carlile's genre switch, these…
グラミー賞についてspeakeasy podcastでまとめた記事はこちら。
第64回グラミー賞の全86部門のノミネーションが発表されました。今回は、主要4部門のノミネート数が8から10ノミネートと…
それでは次のニュース。現地時間11月21日にロサンゼルスでアメリカン・ミュージック・アワード(AMAs)が開催されました。アメリカン・ミュージック・アワード(AMAs)はグラミー賞、ビルボード・ミュージック・アワードと並ぶアメリカ三大音楽賞の一つで、ファンの投票によって受賞者が決められます。今年はオリヴィア・ロドリゴがアーティスト・オブ・ザ・イヤー、ニュー・アーティスト・オブ・ザ・イヤーを含む7部門で最多ノミネート、ザ・ウィークエンドが6部門、バッド・バニー、ドージャ・キャット、ギヴィオンが5部門にノミネートされていました。今年はBTSがアジア出身のアーティストで初めてアーティスト・オブ・ザ・イヤーを受賞。テイラー・スウィフト、アリアナ・グランデ、ザ・ウィークエンド、ドレイク、オリヴィア・ロドリゴらを抑えての快挙となりました。BTSは「フェイバリット・デュオ/グループ(Favorite Pop Duo or Group)」「フェイバリット・ポップソング(Favorite Pop Song/Butter)」も受賞し3冠を達成。最多ノミネートだったオリヴィア・ロドリゴはニュー・アーティスト・オブ・ザ・イヤーを受賞。1部門のみの受賞となりました。テイラー・スウィフトは、『Evermore』で過去最多となる4度目の「フェイヴァリット・ポップ・アルバム(Favorite pop album)」を受賞。そして計6度目となる「フェイヴァリット・女性ポップアーティスト(Favorite female pop artist)」を獲得し、自身が持つ最多記録を更新しました。これによりテイラー・スウィフトは4年連続同賞に輝くという新記録も樹立しています。全ての受賞作品はこちらから。
Here are all the 2021 American Music Awards winners.…
アデルのニューアルバム『30』が驚異的な売り上げを見せています。MRCデータの第一報によると2021年11月19日に発売された『30』は11月21日までに全米で50万枚以上のセールスを記録。過去11か月間にリリースされた全アルバムの売上枚数を上回り、リリースから3日で2021年に最も売れたアルバムとなりました。先週リリースされ、全米で36.9万枚を売り上げて2021年の週間セールスのトップに躍り出ていたテイラー・スウィフトの『Red(Taylor’s Version)』の記録を早速塗り替えています。ストリーミング数を合わせての初動も、今年1位だったドレイクの『Certified Lover Boy』を3日で超えたことになります。
Adele’s smash-hit album ‘30’ has sold more than 500,000 copi…
Adele’s 30 has captured the biggest week of 2021 for any alb…
前週にアルバムをリリースしたテイラー・スウィフトも多くの記録を樹立。USシングルチャートで1位を獲得した「All Too Well(Taylor’s Version)」には、5分29秒と10分13秒の2バージョンがありチャート集計では合算されていますが、10分を超える曲が1位を獲得したのは史上初となります。1972年1月に4週のNo.1をマークしたドン・マクリーンの「American Pie」がもつ8分37秒を超えて歴代最長記録を更新しています。そしてアルバムに収録されたタイトルのうち26曲が100位内に初登場、リエントリー。26曲を同時にランクインさせたのは女性アーティストの最多記録で、 2018年7月14日付チャートで27曲をランクインさせたドレイクに続く史上2番目の記録となります。
ザ・ウィークエンドが2016年11月25日にリリースされたアルバム『Starboy』の5周年を記念して「Die For You」のMVを公開しました。