今週もこの1週間の海外ポップミュージックニュースを振り返っていきます。まずはやはりカニエ。カニエ・ウエストのニューアルバム「DONDA」に関連するApple Musicでのライブストリーミング・イベントが8月5日木曜日に行われました。カニエ・ウエストの亡き母の名前がタイトルになったこの「DONDA」、当初は7月23日にリリースが予定されていたのですが、その後8月6日に延期になることが発表されていました。ライブ・ストリーミングイベントにはジェイ・Z、ザ・ウィークエンド、ロディ・リッチ、トラビス・スコット、ヤング・サグ といった多くのラッパーや著名人が集合していたそうです。そしてこのイベントは新曲 「No Child Left Behind」 で幕を閉じましたが、その曲中に カニエ・ウエスト が、数メートル空中へ浮かぶ演出が。この演出が非常に話題になっていて、SNS上で拡散され続けています。
そしてここまでのイベントを行いましたが、私がこれを書いている8月6日の夜の時点ではまだ「DONDA」はリリースになっておらず。アメリカのiTunesをみるとリリース日が8月9日にアップデートされていました。果たして来週にはリリースになるのでしょうか。ちなみに今週、YouTubeで解禁になったBeats by DreのCMでカニエ・ウエストの新曲「Run to Glory」を聴くことが出来ます。
そして自身のSNSで予告していた通りザ・ウィークエンドの新曲がリリースに。2020年の世界的大ヒットアルバム「After Hours」に次ぐニューアルバムからの新曲となります。この「Take My Breath」は東京オリンピックで陸上女子アメリカ代表を応援するプロモーション映像で使われており、今週ザ・ウィークエンドはこの映像と共に新曲の一部を公開していました。
今週もこの1週間の海外ポップミュージックニュースを振り返っていきます。まずは先週に引き続きダベイビーのホモフォビック及びHIVへの誤認識発言についてです。マイアミで開催されたヒップホップ・フェス「Rolling Loud」で、パフォーマンス中にホモフォビック及びHIVへの誤認識発言をしたダベイビー。先週コラボソングをリリースしているデュア・リパが激怒、音楽フェス「ロラパルーザ」がダベイビーの出演をキャンセル、などをお話ししましたが、その後も事態は大きくなっています。その後パークライフ、アイハート・レディオ・デイタイム・ステージ、ミュージック・ミッドタウン、ガバナーズ・ボール、オースティン・シティ・リミッツ、デイ・N・ラスベガスの6つの音楽フェスがキャンセルを発表しました。
そしてファッションブランド「boohooMan」もダベイビーとのパートナーシップ契約を解消することを発表。謝っている様なそうでもない様なコメントしか出していなかったダベイビーですが、最終的に「LGBTQ+コミュニティに、自分の不快な発言について謝罪したいと思う。繰り返しになるけど、HIV/エイズについての誤った発言についても。また、この事に関する教育が重要であることも理解してるよ。みんなに愛を。神のご加護を」とコメントしています。しかし事態は今の所収まりそうになく、広告やフェスの見合わせなどが続いています。
続いてはこちら。「音楽フェスロラパルーザがフルキャパで開催」。フルキャパで開催されることは報じられていたので先週もお話ししましたが、写真を見ると結構なインパクトがありますね。
一人のカメラマンが撮影した写真がSNS上で拡散されています。SNS上では「まるでウォーリーを探せの様だ」との反応が多数あったそうです。今年はこの4日間、1日平均して10万人の人々が参加。入場する際に参加者は「新型コロナワクチン接種証明書」またはフェス前72時間以内に受けた「新型コロナ陰性証明書」のいずれかを提示することが必須とされていました。なので4日間参加するけれどワクチンを打ってない人はフェス前とフェス中の2度検査を受けなければならなかったということです。そして3日目以降は屋内でのマスク着用義務が課されていました。しかし、当初はマスクも必須ではなく、写真で分かる通りソーシャルディスタンスもなし。ガーディアン誌によると、医師らが「新型コロナウイルスの変異種であるデルタ株の蔓延を防止するためにはもっと厳しい制限を設けるべきだった」とコメント、感染症の専門家も「10万人以上の人が、ある意味閉鎖的な空間にいて、ソーシャルディスタンスもなく、大人数がマスクを着用していないため、デルタ株に感染する可能性があります」と発表するなど、今後このロラパルーザが原因でコロナ感染が拡大するのではないかと危惧されています。
Infectious disease experts worry that precautions were insuf…
今回のロラパルーザの印象的な出来事で、報道されているところによるとタイラー・ザ・クリエイターがニューアルバムからの曲をパフォーマンス、マイリー・サイラスのステージにビリー・アイドルがサプライズ出演、あとミーガン・ジ・スタリオンのステージなど。タイラーやミーガンのライブは凄かった様で印象的なシーンとしてメディアに取り上げられています。
With more than 100,000 fans per day in attendance, the four-…
それでは続いてのニュース。リゾが来週ニューシングルをリリースすることを発表。リゾは結構ずっと話題になっているのでそんな感じはあまりしませんが、ここ2年くらい実は曲をリリースしていないんですね。2019年のアルバム「Cuz I Love you」以来曲は出していません。8月13日金曜日にリリースで、シングルのアートワークも公開されています。リゾは最近マーク・ロンソンとスタジオに入ったことも報道されていますね。
リゾは来週リリースするカムバック・シングルでシーンに復帰を果たすことを発表している。...…
それでは次。アリアナ・グランデがゲーム「フォートナイト」でバーチャル・コンサートを開催。ゲーム「フォートナイト」は過去にもトラビス・スコットや、マシュメロなどがバーチャル・コンサートを開催しています。これにより音楽に全く興味のなかった息子とトラビス・スコットの話ができたと、僕の友人が喜んでました。ゲーム内のスペシャルイベント「リフトツアー フィーチャリング ARIANA GRANDE」が、8月7日日本時間の午前7時から3日間で5回行われる予定で、ヒット曲に合わせて「フォートナイト」の要素をテーマにした体験が出来るそうです。今回のアリアナのイベント出演を記念してゲーム内で使用できるスキンも販売されるそうです。僕は「フォートナイト」やってないんで、ちょっとよくわからないんですが、まぁポップミュージックの中ではビッグニュースですよね。
それでは最後はショートニュースをいくつか。音楽フェスコーチェラが「2023年にフランク・オーシャンがヘッドライナーとして出演することを発表」。
昨年と今年、コロナウィルスの影響で開催が中止になったコーチェラ。2020年のヘッドライナーとして発表されていたトラビス・スコットとレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンが2022年のヘッドライナーとして出演。そして2022年のスケジュールが合わなかったフランク・オーシャンは2023年への出演が決定になった模様です。2022年のもう1組、2023年のもう2組のヘッドライナーはまだ発表になっていません。
そしてラッパーデイブの2ndアルバム「We’re All Alone In This Together」が今年最大の初週売上でUKアルバムチャート1位を獲得しました。このアルバムは初週に74,000枚の売り上げを獲得。デビューから2作連続での首位獲得となりました。この売上は2019年11月のコールドプレイ「Everyday Life」以来となる数字となる様で、イギリスでの人気が伺えます。
2021年7月23日に発売された英ラッパー、デイヴの2枚目のアルバム『We’re All Alone In This T…
チャートでいうとBTSの「Butter」が今週もUSシングルチャートで首位を獲得。これにより、オリヴィア・ロドリゴの「driver’s license」を上回り、2021年合計9週1位を獲得したことに。これにより2021年アメリカで最も1位を獲得した曲となりました。
BTS' 'Butter' has surpassed Olivia Rodrigo's eight-week run …