UKのシンガー、サム・ライダーの楽曲「SPACE MAN」が2022年5月20日付のUKシングルチャートで前週の78位から大きくジャンプアップして2位になりました。サム・ライダーは『ユーロヴィジョン・ソング・コンテスト2022』にイギリス代表として出場。優勝は逃したものの2位となり(審査員投票では1位を獲得)、1997年大会のカトリーナ＆ザ・ウェイヴスの優勝以来となる高い成績を残しました。『ユーロヴィジョン・ソング・コンテスト』はヨーロッパ各国を代表するアーティストが歌とパフォーマンスを競い合う、年に一度のお国対抗歌合戦で、ヨーロッパを中心に全世界で約2億人が視聴するという音楽祭です。
1989年にイギリスで生まれたサム・ライダーは11歳の時にサム41のライブを見て音楽の道に進むことを決意。2009年にザ・モーニング・アフターというバンドでデビューし、その後様々なバンドのボーカルやギタリストとして活動。そして2016年にソロとしてのキャリアをスタートさせます。
Eurovision star Sam Ryder shot to fame on TikTok during the …
しかしアーティストとしての芽が出ず、2017年にはヴィーガン・カフェをオープン。ライブ活動も結婚式やナイトクラブでの演奏などにとどまりました。
From Essex wedding singer to the face of British pop, it’s b…
そんなサム・ライダーに転機が訪れたのは2020年。新型コロナウィルス感染症に伴うロックダウン時にTikTokにカバー動画を投稿し始めます。アデル、シーア、ジャスティン・ビーバー、エルトン・ジョン、アリシア・キーズ、ホージア、フォー・ノン・ブロンズなど様々なアーティストのカバーを投稿しバイラルに。2020年の末にはTikTokで最もフォロワーが多いUKのミュージシャンになるなどブレイクを果たします。
これがキッカケとなり2021年にレーベルと契約。同年にEP『The Sun’s Gonna Rise』をリリースし、2022年3月にはセカンドEP『Apple Music Home Session』もリリース。2022年のUKツアーがソールドアウトするなど一躍ライジングスターとなります。そしてもともとユーロビジョンの大ファンだった彼ですが、楽曲「SPACE MAN」でみごとUK代表に選出されます。
「SPACE MAN」は新型コロナウィルスによるパンデミックの期間中にエイミー・ワッジ（エド・シーランとの共作で有名）などとロンドンで制作され、2022年2月にリリースされます。そして『ユーロヴィジョン・ソング・コンテスト2022』では466ポイントを獲得して2位を獲得。惜しくも1位は逃しましたがファンの心を掴み、2022年5月20付のUKシングルチャートで大きくジャンプアップして2位にチャートインしました。『ユーロヴィジョン・ソング・コンテスト』参加アーティストの楽曲としては1996年にUKシングルチャート1位を獲得したジーナGの「Ooh Aah… Just a Little Bit」以来の高い順位となり、昨年のマネスキンの順位も上回ったことになります。
After a nail-biting finish in what proved to be the most exc…
