まずは今週もニューリリースの曲をピックアップしていきます。テイラー・スウィフトによる再録シリーズの第2弾『Red (Taylor’s Version)』がリリースになりました。音楽マネージャーのスクーター・ブラウンとの原盤権買収・売却騒動の解決策として、デビューから2018年のレーベル移籍までにリリースした6枚のアルバムの再レコーディングをしているテイラー・スウィフト。2021年4月にはアルバム『Fearless』の再録版『Fearless（Taylor’s Version）』をリリースしていますが、その第2弾がリリースになりました。オリジナルの『Red』に収録されている楽曲の再録音に加えて、未発表曲も収録されています。フィービー・ブリジャーズ、エド・シーラン、クリス・ステイプルトンらが参加しています。
ちなみにテイラー・スウィフトとスターバックスのコラボの噂が浮上。11月8日、スターバックスの公式Twitterアカウントが、「レッドの季節がやってきた」と突如ツイートしたのですが、このフレーズは、数週間前にテイラー・スウィフトが自身初のインスタグラム・リール動画内で使っていたのと同じもの。その後テイラーは別の動画でスターバックスのドリンクを飲む様子を投稿しているなどしていて、コラボの可能性は高そうです。
Starbucks appeared to tease collaboration with Taylor Swift …
元々は2021年中にはリリースされないだろうと思われていたこのアルバムでしたが、10月にリリース日が発表、当初予定していたよりも大幅に早いリリースとなりました。ブルーノ・マーズにとっては2016年の「24K Magic」以来、アンダーソン・パークにとっては2019年の「Ventura」以来のアルバムとなります。アルバムには先行でリリースされていた「Leave The Door Open」、「Skate」、「Smokin Out The Window」に加え、サンダーキャットとブーツィー・コリンズが参加した「After Last Night」なども収録。噂されていたアリアナ・グランデとチャイルディッシュ・ガンビーノは参加していない様です。
After album host Bootsy Collins tagged them in an Instagram …
アヴリル・ラヴィーンが新曲「Bite Me」をリリースしました。アヴリル・ラヴィーンのオリジナル曲としては、2019年のアルバム『Head Above Water』以来の新曲で、ブリンク182のトラヴィス・バーカーが運営するDTAレコードからの第一弾シングルです。ここ数年ポップパンクリバイバルが起こり、多くの若いアーティストがアヴリル・ラヴィーンからの影響を公言する中(ビリー・アイリッシュ、オリヴィア・ロドリゴなどといったポップスターから、ペール・ウェーヴスのヘザー・バロン・グレイシー、スネイル・メイルといったバンドまで)リリースされた”ポップパンク回帰”のニューソング。まだ詳細は発表されていませんが、リリース予定の自身7枚目のアルバムからのリードシングルとなります。
スペインのシンガー、ロザリアとザ・ウィークエンドのコラボ新曲「La Fama」もリリースになりました。
先週ニューアルバム『Motomami』が来年2022年にリリースになることを発表したロザリア、アルバムからのリードシングルとなります。ザ・ウィークエンドは先週ポスト・マローンとのコラボレーションをリリースしたばかり、2週連続のビッグリリースとなりました。ロザリアとザ・ウィークエンドは過去に「Blinding Lights」のリミックスバージョンで共演しており、2回目のコラボです。
それではこの1週間の海外ポップミュージックニュースを振り返っていきましょう。水曜日に配信したエピソード「#145 トラヴィス・スコット の主催する音楽フェス 「Astroworld 」について(Guest:津田昌太朗)」でも詳しく話しましたが、現地時間の11月5～6日に米テキサス州ヒューストンのNRGパークで開催される予定だったラッパーのトラヴィス・スコットが主催する音楽フェスティバル「Astroworld」の初日の夜、観客がステージの方向に殺到して押しつぶされ、消防当局によると、少なくとも８人が死亡、300人以上が負傷しました。
メディアの報道によると、初日の夜、メインアクトとしてトラヴィス・スコットが登場。すると観客がステージに向かって一気に押し寄せ、将棋倒しが発生するなどパニック状態に。亡くなった犠牲者のなかには、14歳と16歳の犠牲者もいたことも判明しています。
speakeasy podcastでも何度か触れていた、ラッパーのトラヴィス・スコットが主催する音楽フェスティバル「As…
トラヴィス・スコットは今週末にヘッドライナーとして出演を予定していた『Day N Vegas 2021』の出演をキャンセル、ポスト・マローンが代役を務める事が発表されています。現在事故をめぐって複数の訴訟が起こされているなど、色々な報道はされています。speakeasy podcastではまた確定情報が入れば随時お伝えしていきます。
ポスト・マローンはトラヴィス・スコットに代わってデイ・アンド・ベガス・フェスティバルでヘッドライナーを務めることが決定し…
アデルの新曲がAmazonのホリデーCMとして公開されました。ニューアルバム『30』の発売まであと10日となる現地時間2021年11月7日、新曲「Hold On」を起用したAmazonの新しいホリデーCMが公開されています。この曲は先月公開されたヴォーグ誌の特集で、アデルの友人たちによるコーラスをフィーチャーした“喜びのアンセム”と表現されています。「実際のクワイアではなく、彼女たちに歌ってもらいたかった」とインタビューで語っています。
11月10日にアメリカ、ナッシュビルでCMA Awards(カントリーミュージック協会賞)が開かれました。カントリーミュージック協会会員による投票で決まるこの賞、今年はエリック・チャーチとクリス・ステイプルトンが共に5部門で最多ノミネートされていました。クリス・ステイプルトンはエンターテイナー・オブ・ザ・イヤーをルーク・コムズに譲ったものの、アルバム・オブ・ザ・イヤー、メール・ボーカリスト・オブ・ザ・イヤー、シングル・オブ・ザ・イヤー、ソング・オブ・ザ・イヤーの4部門を受賞しました。
2018年頃から険悪な関係が続いているカニエ・ウェストとドレイクですが、今週カニエ・ウェストが和解を申し出てライブへのゲスト出演をオファーしました。今週初めにカニエ・ウェストの友人でプロモーターのJ・プリンスがTwitterに彼と撮った動画をアップ。その中でカニエは「俺とドレイクの間で起きていることについて説明するためにこのビデオを撮った。俺もドレイクもお互いを攻撃してきたが解決するときだ」と語っています。そしてカニエは現地時間12月7日（火）に予定されている自身のライブに参加してほしいとドレイクにオファー。このライブは現在終身刑で服役中のシカゴのギャング界の大物ラリー・フーバーの釈放を訴えるイベントで、カニエは以前からフーバーに恩赦を与えてほしいと主張しています。Hypebeastによるとこのラリー・フーバーはアメリカで最も規模が大きいストリートギャングののボスとして年間1億ドルを超える違法薬物の取り引きなどを行なっていた一方で、地元シカゴの貧困区域のために医療施設や教育機関をオープンしてきた人物。カニエ・ウェストはラリー・フーバーがシカゴにとって必要な人物だとして以前から釈放を訴えています。
「俺たちが互いにプライドを捨てて協力し合うことで、どれだけのことが実現できるのかを世に示すことにもなるはずだ」…